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アーモンドバター [日記]

姫路に用事があったので、網干のカフェ・ド・ムッシュでランチしました。
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姫路のランチといえば、2種盛り、3種盛りが当たり前なんですが、それはこの店から始まったようです。定番のドゥバイヨルをオーダーしました。「はい、ドゥバイひとつね。」って、何でも略すな~!
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ドーン!来ました。30cmほどの大きなお皿にオムライス、ハンバーグ、グラタンの3種盛りです。作り置きをチーンしたのではなくて、どれもちゃんとオーダーが通ってから調理しているのが立派です。繁盛する店にはやはり理由があるわけです。

ここは姫路市民のソウルフード、アーモンドバター発祥の店でもあります。これで美味しいアーモンドトーストができるのです。当然、買って帰りましたよ。
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でも、よく見てみると・・・
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マーガリンかい! バターちゃうんかい!

おなかも満たされたことだし、ついでに雪板屋のdreamyにも寄ってみました。MOSSその他のカタログだけをいただきます。まだ何も買いませんから。
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う~ん、RAYSにやっぱり心惹かれますなあ。PANTERAもええね~。

はよ雪降らんかな~、と思う今日この頃。


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GILLE [音楽]

第四金曜日の夜は、月に一度のお楽しみ。
といっても、FM放送の番組なんですけど。
SHIN-ON GILLEぼくじょう 19:00~ JFN系列
宮崎弁バリバリのトークと豪快な高笑い、
そしてソウルフルな歌声がとってもいい。
http://www.jfn.jp/RadioShows/gille

ミッキー吉野との素晴らしいコラボレーション。

やはり何といってもこのMusic Videoですな。



徳島弁バリバリのトークと豪快なピアノ弾き語りの人に
熱くなっていた2005年ごろを思い出しました。(遠い目)

タグ:gille TRY AGAIN
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もうひとりの息子 [映画(ま)行]

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満足度 ★★★★★

これは今年度のベストかもしれません。(公開されたのは昨年ですが)

イスラエルのテルアビブで暮らすフランス系ユダヤ人のヨセフは、18歳になり3年間の兵役に就くことになります。ところが採用時の血液検査で、両親と血が繋がっていないことがわかり、さらに調べると驚愕の事実が判明します。つまり彼は、出生時に病院で別の赤ちゃんと取り違えられていたのです。

しかもあろうことか、取り違えられていたのは、敵対するパレスチナ人の子ヤシンでした。日本でも同じような映画がありましたが、こちらはもっと深刻です。相手は言語も宗教も異なり、高い壁で隔てられたヨルダン川西岸地区に住んでいるのです。さらに、ヨセフの父はイスラエル国防軍の大佐というオマケ付き。

そもそもどうしてこういうことが起きたのか、すぐには理解できなかったのですが、ヨセフが生まれたのはイスラエル北部のハイファという古くからある港町で、イスラエル建国後も占領者(イスラエル人)と披占領者(パレスチナ人)が同居しており、湾岸戦争時には米軍の爆撃を逃れるために双方とも避難したようです。

自分たちが何か悪いことをしたわけではないのに、ある日を境に家族の絆が危うくなってゆきます。周囲の息子を見る目も変わってきます。これからどうしたら良いのか、途方に暮れている当事者たちの気持ちが痛いほど伝わって来て、成り行きを固唾をのみながらみるほかありません。

唯一の救いは、取り違えられた息子たちが二人とも立派な大人に育っていたことです。パレスチナ人なのにユダヤ人として育ったヨセフ、ユダヤ人なのにパレスチナ人として育ったヤシン、同じような立場に置かれた者同士、不思議な連帯感に導かれ、お互いの居場所を見つけてゆきます。

あやうく分裂しそうになった家族を繋ぎ止めたのは、双方の母でした。敵だの味方だの言うより、今まで仲良く暮らしてきた家族じゃないか、息子がもうひとり増えただけだ、そう考えて二人の息子を愛する母の偉大さに、ただただ感服させられます。女性監督ならではの母親目線が非常によく活かされた、素晴らしい作品でした。



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ザ・ドア 交差する世界 [映画(さ)行]

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満足度 ★★★★

5年前の自分に戻れたら・・・

まあ、あり得ない話ではありますが、もしもそんなことができたなら、過去の失敗をやり直せるかもしれないっていうお話です。

デンマークの至宝、見方によったら三田村邦彦に見えなくもない、マッツ・ミケルセンが、なんと流暢なドイツ語を喋っています。と思ったら、彼のパートだけは吹き替えだったことがわかりました。・・・ですよね。吹き替えしてでもドイツ映画に出演してほしかったんでしょうな。

主人公のダヴィットは、画家として成功し、プール付きの邸宅に住んでいます。美しい奥さんと可愛い娘が居ながら、彼は近所に住むケバい女性と浮気をしていました。そしてその女性と逢引きしている最中に、娘が自宅のプールに落ちて死んでしまいます。

娘の死をきっかけに妻との生活も破綻し、人生に絶望して自暴自棄な生活を送っているダヴィットは、夜道で季節外れの蝶を見つけます。その蝶に導かれるように彼はある廃屋に入ってゆき、そこでドアを見つけます。ドアを開けるとそこは5年前、まさに娘を亡くしたあの日あの時でした。

迷うことなく彼はプールに突進し、娘を助けることに成功します。やれやれこれで人生をやり直せるわいと安心したのも束の間、背後から何者かに襲われます。彼を襲ってきたのは・・・

よくあるタイムパラドックスものとは少し趣を異にしていて、5年遅れたまったく同じ世界がパラレルに存在しているという設定です。しかも「こっち」に来たのが彼一人だけじゃないということもわかって、話は予想もしない方向に展開してゆきます。少しせつなくて、なかなか面白い作品でした。



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オンリー・ゴッド [映画(あ)行]

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満足度 ★★

久々に地雷を踏んでしまいました。こりゃダメだわ~。

独特の色彩感覚、独自の世界観は認めますけどね、ちょっとやり過ぎです。限度を超えたら、もうギャグにしかなりません。赤と青の世界は、このポスターを連想させます。
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今が旬のライアン・ゴズリング、相変わらずスタイリッシュですが、今回ばかりは影が薄いです。なぜなら、強烈は個性を放つ刺客が登場したからです。
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このパワフル・オヤジに、主役のライアンは完全に食われてます。もしかしたら彼こそが主役だったのかもしれません。背中に仕込んだ蛮刀で悪い奴らを退治し、片付いたら部下たちの前でカラオケを披露するのがお約束という、憎めないキャラです。タイ版「マチェーテ」として、ぜひともスピンオフを作ってもらいたいものです。
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そしてもうひとり、彼と対峙する麻薬密売組織のゴッドマザーを演じる、クリスティン・スコット・トーマスの極悪非道なキレっぷりが凄まじいです。彼女の口から発せられるダーティーな言葉の機関銃は、これまで観てきたどんな映画のそれをも凌駕していて、唖然とさせられます。「サラの鍵」のジュリアと同じ人だとは、とても思えません。

ナイスキャラのお二人に★一つずつ、でも映画としてはサッパリです。奇をてらっただけの自己満足で終わっているとしか思えません。日本映画に対するオマージュと受け取れば、少しは嬉しいのですけれど。
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刀で腕をバッツンするのは、この映画へのオマージュではないかと。


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父の秘密 [映画(た)行]

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満足度 ★★★★☆

父 キレる!

この作品を一言で表現すると、そうなります。凄まじい映画です。ラスト数分間の長回しは、映画史上に残るシーンになるでしょう。観ている者は、安堵とともに寂寥感と罪悪感にも襲われ、それらが頭の中で渦巻いて、ものすごく複雑な気持ちになります。

長編作品はまだ2作目だというマイケル・フランコ監督、こう言われては迷惑かもしれませんが、メキシコのミヒャエル・ハネケとでも呼びたい気持ちです。畏れ入りました。

高級リゾートでシェフをしていたロベルトは、妻を不慮の交通事故で失い、立ち直れないでいます。そこで、何もかも新しい環境でやり直そうと、娘を連れてメキシコシティに移住します。しかし、突然泣き出したり怒りだしたり情緒不安定で、新しい職場にはなかなか馴染めません。

一方、娘の方は新しい学校に徐々に溶け込んでゆきますが、ある事件をきっかけに友人からのイジメが始まります。このイジメ描写が容赦ないので、気分が悪くなります。でも、娘は父を気遣って打ち明けられません。学校行事で海辺のリゾートに滞在している時、娘は夜の海に消えてしまいます。

これをきっかけに、それまでウジウジと煮え切らなかった父親が豹変します。娘に対するイジメの事実をつかみ、首謀者とその仲間を特定し、糾弾しようとしますが、いかんせん相手がまだ未成年なので、重い罰を与えることはできません。

法律で罰することができないなら、オレが超法規的に罰してやる。もうこれ以上失うものなどなくなった父は、完全にキレてしまい、思いがけない行動に出ます。そしてラストの長回しシーン。目的を達成した後、一度も振り返ることなく毅然と前を見据えた鬼気迫る彼の姿が、眼に焼き付いて離れません。



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天使の分け前 [映画(た)行]

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満足度 ★★★

仕事もなく家もなく、暴力に明け暮れていた貧困層の若者が、ふとしたことからウィスキーの魅力に目覚め、良いウィスキーを造ることで社会に認められ、立ち直ってゆく話・・・かと思っていましたが、そんな凡百の陳腐なストーリーではありませんでした。いい意味で期待を裏切ってくれる作品です。

貧困層から抜け出すため、主人公はある策略を企てます。それに関しては賛否両論あるでしょうが、計画が思い通りに進まなくて神様から少し罰を受けたし、得た分け前を誰にも均等に分けたし、親身になって世話をしてくれた保護監察官にも素敵なプレゼントを贈れたので、大目にみてあげてもいいのではないでしょうか。

天使の分け前というのは、ウィスキーを樽に寝かせているうちに毎年2%くらいずつ蒸発してゆく分のことだそうですが、主人公たちに少しずつ分け与えられた幸せのことも表しているようで、とても良いタイトルだと思います。



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エリジウム [映画(あ)行]

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満足度 ★☆

こりゃまた雑な映画ですね~。設定は面白いのですが、ストーリーのツメが甘く、内容はスッカスカです。CGにはお金をかけてあるので、画の美しさを楽しむ分にはいいかもしれませんが。

近未来の地球、人口の爆発的増加とともに環境汚染が進行し、超富裕層はスペースコロニーを建設して宇宙に移り住んでいるという設定。

超富裕層の各家庭には治療器があり、どんな病気もその装置で全身をスキャンするだけでたちどころに治ります。爆弾で顔面吹き飛ばされても、脳さえ生きていればハイ元通り。・・・って、あり得んわい!

地上で暮らす貧困層の住民は、病気になると違法なスペースシャトルをチャーターして「上」に行き、超富裕層の市民に成りすまして治療を受けようとしますが、無重力空間に行くのにシートベルトはしていないし、飲んでた酒瓶が船内にプ~カプカ。・・・って危ないわい!

スペースコロニーにはドームもなく、むき出しなので上から侵入し放題、なのに迎撃システムがありません。敵に襲われたら、地球に居る攻撃要員が手持ちのロケットランチャーからミサイルを発射して撃墜します。・・・って、間に合うか~い!

主人公はロボットを作る工場で働いています。組み立ての途中でなぜか放射線照射をするのですが、その意味が分からないし、照射後はまた普通の生産ラインに戻して防護服も着ないで触っています。その作業中に事故があり、致死量の放射線を浴びたので、治療器のあるエリジウムに侵入しようとします。

放射線でダメージを受けたDNAは、絶対に修復不可能ですぜ。もしも治せるとしたら、そりゃもう神の領域ですがな。いくらサイエンス・フィクション(最近はサイエンス・ファンタジーって言うらしい)とはいえ、設定に無理があり過ぎて、ストーリーに入り込めませんでした。

もう一度中学校の理科から勉強しなおしてくださいな。



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クリミナルズ [映画(か)行]

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満足度 ★★★★

舞台はカナダのケベック州にあるマグダレン諸島の小さな島。ある夜、市長の娘の惨殺死体が崖下で発見されます。これまで殺人事件など起きたこともない平和な島なので、地元警察はモントリオール本庁に応援を依頼し、捜査官が島に乗り込んできます。

本庁捜査官のプロファイリングにより、性的異常者に的が絞られ、島に住む変態男が逮捕されるのですが、島の警察の巡査部長アンドレは納得できませんでした。彼は独自に聞き込み捜査を続け、真犯人に迫ろうとします。

アンドレのキャラクター設定がいいです。眼鏡をかけ、メタボ体型で、頭髪も薄くなりかけている、典型的な田舎のオジサンです。島での退屈な暮らしに嫌気がさしたのか、あるいはサエない旦那に嫌気がさしたのか、妻は家を出てモントリオールに住んでいます。しかも、過去のトラウマからか、アンドレは水に近づくとパニックを起こすのです。

島に住みながら水が恐いってことは、島を出ることすらできないってことになります。もちろん釣りもできないし、ボートやヨットにも乗れません。そりゃ奥さんに出て行かれても仕方ありませんね。はたしてアンドレは真犯人を特定できるのか、そしていつか水恐怖症を克服できるのか、その2点を軸に物語は進んでゆきます。

ごくごくオーソドックスなミステリーで、ドジでノロマな亀がコツコツ働いて、最後には兎を追い抜く話です。あまり期待しないで観たのに、こういう隠れた名作に当たると嬉しいですね。



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偽りなき者 [映画(あ)行]

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満足度 ★★★

後味の悪い映画を作らせたら唯一無二のラース・フォン・トリアーを生んだ国から、また新たな刺客が送り込まれてきました。と思ったら、「光のほうへ」と同じ監督でした。前作も思いっきりダークでへヴィーでしたが、今作はそれをさらに上回る重さでした。

デンマークの山の中にある小さな村。住人は誰もが知り合い同士で、家の鍵をなくしても隣の家に行けば隣人がカギを預かってくれているような、とても親密な関係が成り立っています。

勤めていた小学校が閉校になったため、村の保育園で男性保育士として働いているルーカス。親友テオの娘クララは、普通の子とはちょっと違う感受性を持つ子ですが、そんなルーカスのことが大好きです。

ある日、クララは手作りのプレゼントをルーカスに手渡し、おふざけでキスをします。彼に喜んでもらえると思ったのに、「プレゼントは男の子にあげるんだ、それから唇にキスはダメだ。」と逆にたしなめられてしまいます。

どんなに幼くてもクララは女性、恋心を傷つけられると逆ギレしてしまうんですねえ。園長先生に「ルーカスったら、いやらしいことをするの。」と嘘の告げ口をしてしまいます。ひえ~恐ろしい~!

園長先生のその後の暴走ぶりが凄まじいです。ルーカスが否定しても、「子どもが嘘をつくはずはないわ。」と耳を傾けようとしません。そのうち住民たちも同調しはじめ、小さな村は集団ヒステリー状態に。

観ていてヒヤヒヤします。村の男たちは成人すると誰もが銃を贈られ、狩りをして獲物を皆と分かちあうことが通過儀礼になっているような所ですから、誰かが怒りにまかせてルーカスを撃ってしまえば、真相は永遠に闇の中です。いつそうなるかと気が気ではありませんでした。

ルーカスを演じたデンマークのハリソン・フォード、マッツ・ミケルセンがとても魅力的でした。「それでもボクはやっていない」によく似たシチュエーションですが、弁護士はつかず味方は友人一人だけという極端に援軍の少ない状況で、しかも争う相手は幼い子どもという設定は、本当に辛いものがありました。しばらく幼い女の子を見ると寒気を感じるほど、トラウマを残す作品でした。



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