オンリー・ゴッド [映画(あ)行]
満足度 ★★
久々に地雷を踏んでしまいました。こりゃダメだわ~。
独特の色彩感覚、独自の世界観は認めますけどね、ちょっとやり過ぎです。限度を超えたら、もうギャグにしかなりません。赤と青の世界は、このポスターを連想させます。
今が旬のライアン・ゴズリング、相変わらずスタイリッシュですが、今回ばかりは影が薄いです。なぜなら、強烈は個性を放つ刺客が登場したからです。
このパワフル・オヤジに、主役のライアンは完全に食われてます。もしかしたら彼こそが主役だったのかもしれません。背中に仕込んだ蛮刀で悪い奴らを退治し、片付いたら部下たちの前でカラオケを披露するのがお約束という、憎めないキャラです。タイ版「マチェーテ」として、ぜひともスピンオフを作ってもらいたいものです。
そしてもうひとり、彼と対峙する麻薬密売組織のゴッドマザーを演じる、クリスティン・スコット・トーマスの極悪非道なキレっぷりが凄まじいです。彼女の口から発せられるダーティーな言葉の機関銃は、これまで観てきたどんな映画のそれをも凌駕していて、唖然とさせられます。「サラの鍵」のジュリアと同じ人だとは、とても思えません。
ナイスキャラのお二人に★一つずつ、でも映画としてはサッパリです。奇をてらっただけの自己満足で終わっているとしか思えません。日本映画に対するオマージュと受け取れば、少しは嬉しいのですけれど。
刀で腕をバッツンするのは、この映画へのオマージュではないかと。
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