SSブログ

ザ・ロード   @シネマ・クレール [映画(さ)行]

THE ROAD.jpg
満足度 ★★

♪何でもないような事が 幸せだったと思う♪
♪何でもない夜の事 二度とは戻れない夜♪

こんにちは、THE虎舞竜の高橋ジョージです。
「ロード」つながりってことで、これを観てきたぜ。

主演が「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセンって、ここでもシャレかよって思ったけど、よく考えたら、あっちは "Lord" なんだよな。日本語表記すると区別つかねえんだよ。まぎらわしいぜ、まったく。

文明が崩壊して10年あまり、空は分厚い灰色の雲で覆われ、寒冷化により動植物の死に絶えた世界。わずかに生き残った人間たちの中には、互いに共喰するものもいたが、「善き人」の心を失わず南を目指す父子がいた。

ここまで書くと、たいていの人は、今年の7月に観た「ザ・ウォーカー」のパクリじゃねえかって言うだろうけど、そうじゃねえと思うぜ。こっちはコーマック・マッカーシーが書いたベストセラー小説の映画化なんだから、パクったとしたらあっちだろう。

しかしね、地方都市じゃ、「ザ・ウォーカー」はシネ・コンでロードショー、こっちはミニシアターで単館上映だ。所詮は配給元の力関係がそのまま作品の勢いまで決めてしまってるってのが現状なんだろうな。

ヴィゴの熱演には正直頭が下がるよ。息子役のコディ・スミット=マクフィも言うことなし。二人でショッピングカート押しながら歩くシーンは、「子連れ狼」みたいだって思う人も居るだろうけど、オレは「砂の器」に見えて仕方なかったな。
砂の器.jpg
ただね、廃墟となったマーケットで偶然見つけたコカ・コーラを息子に初めて飲ませて、「どうだ、うめえだろ。」と言うところとか、農家のシェルターに大量にストックされてたデル・モンテの缶詰を食いながら、「僕たちはラッキーだったね。」と息子に言わせるところとかは、コマーシャリズムの臭いがプンプンして我慢ならなかったぜ。どうせヤツらがスポンサーなんだろう。

そうそう、彼らはSPAM缶も食べてたな。味覚音痴のアメリカ人が大好きな肉の缶詰で、スパム・メールの語源にもなったヤツ。わざわざラベルをこっち向けて、しらじらしいね~

ロバート・デュヴァルも出てたけど、あの名優にあんな扱いはねえと思うぜ。「クレイジー・ハート」と出演時間は変わんなかったけど、あの時とは役の重みが全然違うだろ。眼が不自由で名前がイーライってのは、「ザ・ウォーカー」と一緒だ。ここまでカブッちまうと、もう笑うしかねえな。

これといったヤマ場もなく、派手なアクションもなく、エンディングも安直、もう少し何とかならなかったのかねえ? 原作本を読んでねえから大きなことは言えねえけど、映画化したのが間違いだったと思うぜ。いくら小説がベストセラーになったからって、映画化に向くかどうかは別問題だろ。

(以上、THE虎舞竜の高橋ジョージさんになりきってレヴューしました。
あくまでも管理人のなりきり(思い込み)ですので、高橋さんご本人とは何の関係もありません。あしからずご了承ください。)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ← よろしければポチッとお願いします。
にほんブログ村
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。