SSブログ

SAW6   @TOHOシネマズ岡南 [映画(さ)行]

満足度 ★★☆   スプラッター度 ★★★☆

11月に入ってから、ずっと祭りをしていた。山崎秋のパン祭りではない。秋のSAW祭りだ。来たるべき「SAW6」解禁に備えて、「1」から「5」までを毎晩1話ずつ復習していたのだ。こうして、万全の体制で上映日を迎えた。
SAW6先週観た[REC]2のペラペラなパンフレットとは違って、こちらのパンフレットは内容充実、表紙にも細工がしてある。「6」のサークルの部分に座らされた6人の男女がグルグル回せる仕掛けだ。





ZEP
これを見て真っ先に思い浮かべたのは、レッド・ツェッペリンのサード・アルバム。ジャケットに何個か窓が開けてあり、中の円盤を回すと絵柄が変わるようになっていた。

公開2日目、土曜日の午後だというのに、観客はたったの18人。全国展開しているシネコンチェーンだからこそ、こんな寂しい状況でも成り立っているわけで、これが個人の会社だったら、とっくに潰れているに違いない。我々客にとっては、空いてて嬉しいのだが、日本の映画界の将来を考えると暗い気持ちになってしまう。

上映5分前になって、前列にチャラ男が3人座ってきた。せっかくの週末に若いモンが男3人でホラー観るしかないらしい。映画が好きで来てるんじゃないことは態度を見ればわかる。他に行く所がなかったのなら、せめて静かにしといてくれ、と祈っていたが、イヤな予感は的中した。

席に着くなり、真ん中のヒョロ男が開口一番「これ、字幕?」だと。飲んでたコーラを吹きそうになった。この期におよんでそんなこと訊くか? ココリコ田中がジグソーの吹き替えしてるとでも思ったのか?(そりゃ、ファイナル・デッドサーキットだよ!)
ともかく、今回は劣悪な環境のもとでの鑑賞となった。

話には聞いていたが、本編が始まる前に「SAW集編」と名付けられたダイジェストが流れる。しかし、あまりにストーリーを端折りすぎてて、かえって混乱してしまいそうだ。はっきり言ってありがた迷惑。やっぱり事前に各自で復習しておくべきだと思う。

前回に引き続き今回も「ホラー史上最もオーラのない主役」ホフマンに付き合わなくてはならない。現役を退いて締まりのない体になったメキシコのサッカー選手みたいな冴えないキャラの彼を、早く主役の座から降ろして欲しいと願いながら観ていたが、やっとその時が来そうな展開になったので、溜飲の下がる思いがした。

次回からはジルが主役なのだ。ジル萌え~の私には、この上なく嬉しい展開だ。彼女の、どことなく昭和の香りを感じさせるところに惹かれる。今年亡くなったファラ・フォーセットに雰囲気が似てるしね。

最初はノコギリ2本、チェーン2本で始まったこのシリーズも、回を重ねるごとにゲームの仕掛けがどんどん巨大化して、今回はほとんど現実離れしたものになってしまった。「人間ロシアン・ルーレット」とか「バック・ドラフトの撮影セットもどき」なんて、「ホラー界のノッポさん」ことジグソーが亡くなってしまった今、誰がこんな大掛かりな仕掛けを作れるというのか? 現役警官が日曜大工でやれるレベルではないぞ。

だいいち、これほど大勢の人間を拉致って来るだけでも大変だろう。それに、いい加減被検者がネタ切れになりゃしないか?ジグソーと生前に関わっていて生きていることに感謝していない人、という条件を満たす人が、そんなにたくさん居るはずがない。ストーリー的にもう手詰まりだってことを早く認めてはどうか?

にもかかわらず、製作側はまだやる気満々で、次回作「7」から3Dにするらしい。3Dにしたら字幕を入れづらいから、吹き替えになるという恐ろしい噂もある。3Dは構わないが、吹き替えだけはやめてくれ! 百歩譲って吹き替えを受け入れるとしても、ジグソーの声はせめて三国連太郎にしてくれ!

さらに言うと、すでに「9」まで作ることも決まっているらしい。

釣りバカ日誌か!   (三国連太郎つながり)

「SAW6」というより、「SAW3~5ビギニング」というタイトルの方がよかったんじゃないかな? 期待していた分、かなり萎えた。



にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ← よろしければポチッとお願いします。
にほんブログ村
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。