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[●REC]2   @MOVIXココエ尼崎 [映画(ら)行]

満足度 ★★★★☆   スプラッター度★★★

Angelaに早く逢いたい、という気持ちを抑えきれなかった。

彼女のフルネームはAngela Vidal、スペイン人なので「アンヘラ」と読む。昨年公開され大いに楽しませてくれたスパニッシュ・ホラームービー[REC]のヒロインだ。待ちに待ったその続編がとうとう日本にもやってきた。

と喜んだのも束の間、中四国では上映予定なし、という悲しい現実に思いっきり凹まされる。DVDが出るまで待つか、なんて悠長なことは言ってられない。どこか近県で最も早く上映する施設はないか調べてみると、尼崎のMOVIXが見つかった。岡山から尼崎まで150km、映画一本観るためにドライブするのも悪くはない距離だ。

カーナビの目的地を尼崎に設定したら、「目的地の周辺では車上狙いや空き巣が多発しております。充分ご注意ください。」とアナウンスされた。すごいぞ尼崎!カーナビにそこまでアナウンスさせるなんて。しかも、市外局番「06」だし。兵庫県ちゃうんかい?

REC2
あの惨劇の続きを観る勇気があるか」って?
もちろんありますとも! 観る気満々ですぜ!
録画マークがゾンビの赤眼になってる。グッジョブ!

日曜日の午後だというのに観客は30人余り。半数はカップルなんだけど、これカップルで観に行く映画か?ちょっとオジサンには理解できないぞ。もしかしたら男の方に何か下心があるのかもしれないと思ったりもしたが、連れの女性で悲鳴あげたり顔を隠したりしている人は一人も居らず、上映終了して客電が灯いた時もお互い満足そうに顔を見合わせたりしていたので、おそらくホラー/スプラッター好きのカップルだったのだろうと思う。だとすれば、ホラー界の将来は少しだけ明るいのかもしれない。

物語は前回のエンディング場面から始まる。そうそう、アンヘラがあの化け物に引きずられてブラックアウトで終わったよな~、と前回の恐怖を呼び起こしてくれる。彼女はあのままゾンビ化してしまったのか?それとも無事に生き延びているのか?ゾンビ化した醜いアンヘラなんて本当は見たくない、それでもやっぱり観てみたい、とワクワクしながら彼女の登場を待った。

今回もP.O.V.(point of view)、つまり当事者目線撮影なので、臨場感たっぷりに楽しめた。前回はテレビカメラ1台のみという状況だったので制限があったが、今回はSWAT隊員4人のそれぞれのヘルメットカメラに加えて、興味本位で下水道からアパートに忍び込む若者のビデオカメラの映像も差し挟まれるので、観ている者を飽きさせない工夫も出来ていた。

後半もかなり遅くなってから、やっとアンヘラが登場。おお~!醜くはないぞ!思わず拍手したくなるのを必死にこらえた。ほどなく、前作で彼女を最後まで守り、力尽きてゾンビ化してしまった消防士のマヌーも登場。久しぶりだなマヌー、元気だったか?・・・なわけないか、ゾンビだし。

遠路ドライブした甲斐があり、満足のゆく出来だったと思う。
ただ、途中から「エクソシスト」みたいになってしまったのは残念だった。悪魔による憑依が原因なら、少女の血液を命懸けで探しに行ったSWAT隊員は、まるっきり浮かばれませんぜ。

ま、いいか、アンヘラに逢えたんだし。

あのエンディングなら、来年また続編を作る気満々だ。そうか、次回は悪魔が野に放たれるわけだ。P.O.V.で撮っただけの「28週後」みたいにならないことを祈りたい。まあ、どう転んでもアンヘラが主役なのは間違いないから許すけど。

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実は1年前から独学でスペイン語を勉強していて、この映画でヒアリング能力を試してみたが、あまりに早すぎてほとんど聞き取れなかった(恥)。それでも、ところどころわかる単語が出てくるだけでも結構楽しめた。たとえば・・・

¡Vamos!
アパートに突入したSWAT隊員のチーフが頻繁に使う。「行くぞ!」、「始めよう!」、「やれ!」、何でもこれ。英語の"Let's ~"に相当する便利なフレーズ。ホンダのバンの名前はこれに由来するらしい。

¿Qué es esto?
下水道からアパートに忍び込んだ女の子が現場を見て、「何なの、これは!」と何度も叫ぶ。早口なので、「ケッセースト!」に聞こえるが、おそらくこう言っていたはずだ。英語の"What is this?"と同じ。

¡Sangre!
現場責任者の神父に課せられた任務は、事件の発端となった少女の血液サンプルを持ち帰ることだった。だから、エンディングで"Sangre! Sangre!"(血を!血を!)と歌われている。

ちなみに、アンジェラ・アキの「アキ」をスペイン語表記すると"Aquí"となって、「ここに」という意味になる。つまり、「アンヘラ、ここに。」


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