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ディセント2 [映画(た)行]

DESCENT2

















満足度 ★★★☆     スプラッター度 ★★☆

またまた続編なんか作っちまって・・・

前作の結末、はたしてサラは生き延びたのか、それとも助かりたいという妄想に過ぎなかったのか、含みを持たせた素晴らしく悲惨な終わり方だったので、あれで打ち止めにしておけばよかったのに。
と思いつつ、結局レンタルしてしまう自分に苦笑い。

前作が低予算ながらヒットしてしまったので、欲を出してパート2を作ってみました、っていうノリの映画だから、ストーリーにはあまり期待しない。まあ予想通りかなり強引な展開。
しかし感心したのは、ホラー映画の「お約束」を忠実に守っていたところ。出るべき時にモンスターが出て、消えるべき順に登場人物が消えてゆくので、安心して観ていられた。
まさにホラーの教科書と言ってもいいくらい。

お約束その1:最も頼りになりそうな人が一番にヤラれる

これは、登場人物および観客を動揺させるのに最も効果的だ。
そして、頼りないヤツほど意外に生き延びることが多いが、そのうち片付けられるのでご心配なく。「ここはオレにまかせてオマエだけ逃げろ!」なんて言いながら、誰かの代わりに犠牲になるパターンが多い。

これとは別に、イチャついてるバカップル(死語)が真っ先にヤラれる、というお約束もあるが、今回はカップルの設定なし。

お約束その2:出てくる官憲が全員KY (またも死語)

空気の読める賢い官憲がいたら話が前に進まないので、KYな官憲とバカップルは、ホラーに不可欠な存在とも言える。

今回もパワフルなKY保安官が登場。命からがら逃げ出してきたサラを無理やり洞窟に連れ戻したり、銃をぶっ放して洞窟を崩落させたりと大活躍する。
挙句の果てに、サラが逃げ出さないよう手錠で彼女と自分とを繋げてしまう。そんなことしたら、いずれ手首をチョンパッ!されるのが、ホラー界では鉄板の常識だ。案の定ピッケルで・・・ だから言わんこっちゃない。

お約束その3:前置きが終わったらモンスターをチラ見せ

序盤の人物紹介、状況説明がひと通り終わったら、一瞬だけモンスターを見せる。大きな風切り音とともに画面を横切らせたり、フラッシュライトの先に垣間見せたりする。この時点では主人公にしか見えていないので、その存在を他の登場人物には信じてもらえない。やっと皆が気付く頃、事態は既にとんでもないことになっている。

お約束その4:突然、後ろから手が出て肩をつかまれる

驚かされるが、こういう時はまず味方の手に決まっている。「大丈夫か、驚かせてすまん。」なんて言われて胸をなで下ろし、ふと振り返ると、今度はいきなりモンスターが登場、っていうのが王道的展開だ。

洗面台の扉を開けて鎮静剤をのみ、扉を閉めたら鏡に化け物が!というのもよくあるパターン。わかっていても結構驚かされる。

お約束その5:ハッピーエンドとみせて、最後にドンデン返し

ハッピーエンドのままだと続編が作れないからねえ。
ヒットしなけりゃそのままでいいけど、運良くヒットしたら、続きから話をふくらませればいい。

今回のあのエンディングだと、パート3は確実にある。
やれやれ、また2~3年後に付き合わなきゃならない。


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DISTRICT 9

 

 

 

 

 



満足度 ★

観に行った人が皆、良かったからって薦めてくれるんだけど、何となく"地雷"っぽい雰囲気がしたので、あえて木曜のメンズ・デイに鑑賞した。1000円だしね。

理屈抜きに単なるエンターテインメントとして観れば、そこそこ面白いとは思うけど、やっぱりどうしても気に入らない点が二つあった。

まず最初、ストーリーが科学的におかしいこと。

いくらサイエンス・フィクションとはいえ、最低限の科学的考察は必要だろう。「アルマゲドン」ほどひどくはないが、それに近いものがある。

もうひとつ、あくまでも「白人目線」で描かれていること。
「アバター」と一緒で、これにはかなり気分が悪くなる。

白人以外の存在をアバターでは先住民、この映画ではエビ(PRAWN)と呼んで蔑み、手なずけて搾取しようとする。文化の低いヤツらに教育を与えてやり(つまり、白人の文化に洗脳し)、住居を与えてやる(つまり、強制収容所にブチ込む)という図式は、これまで白人が世界中で侵略を繰り返してきた図式とまったく同じなのだ。わが国だって例外ではなかったはずなのに、よくこれを涼しい顔で見られると思う。

アメリカで、ニュージーランドで、オーストラリアで、先住民(実に嫌な言い方だ)たちがどういう状況に置かれているかを見てきた自分には、この映画を「楽しんで」観ることなんてできないなあ、悪いけど。

さ、明日は「シャッター・アイランド」を観に行こうっと。

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