コレクター [映画(か)行]
満足度 ★★★
ん~、この邦題ね~、女性が拉致監禁される話なので安易に「コレクター」と付けてしまったようですが、その発想の貧困さにはあきれますね~。ちなみに、その情けない配給会社は日活ですけれども。過去の名作に便乗して、あわよくばヒット作の仲間入りをしたいっていう魂胆がミエミエなんですよね~。
原題は"The Factory"といい、犯人の家の地下でおこなわれていたことがわかった時にはじめて、ああなるほどと思えるような、映画の内容にピッタリのタイトルです。だからなおさら、邦題のチャラさが際立ちます。
3年にわたって娼婦ばかりが失踪する事件を追っている刑事のマイク。ある夜、恋人に遭いに行った娘が行方不明になってしまいます。派手なメイクに下品なファッションの娘だから、娼婦と間違えられて拉致されたに違いない、早く見つけないと殺されてしまう、と彼は考えます。
そこから「96時間」のリーアム・ニーソンのごとく、やや暴走しつつ犯人を追いつめてゆくプロセスは、なかなかよく出来ていて楽しめます。ところが、やっと犯人のアジトを突きとめて、これで事件も解決かと思われた矢先、唐突に事件が起きるんです。
あまりにも唐突なので、「へ?」という感じです。観客の意表をつくことに成功した脚本家のドヤ顔が浮かんできそうで、やがてそれは腹立たしさに変わります。いくらなんでもあり得へ~ん!絶対にあり得へ~ん!と心の中で叫ばずにはいられない展開ですから。
最後に余計な事さえしなければ、そこそこ面白かったんですけどね。あのエンディングでチャラになってしまいました。おそらく続編を作りたかったんでしょうが…… ねえよ!
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タグ:コレクター ジョン・キューザック
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