ヘッドハンター [映画(は)行]
満足度 ★★★★★
何の予備知識もなく、レンタル店で「ジャケ借り」した作品。
表向きは敏腕のヘッドハンターとして働いている主人公が、裏ではホントに人間の首を刈っていて… みたいなスプラッターな話を期待して観たのですが、スプラッター要素は皆無で、非常によく練り込まれたサスペンスでした。
ノルウェー映画ですが、大ヒットしたスウェーデン映画「ミレニアム」の製作陣が関わったと聞いて納得です。ハリウッドが既に忘れてしまっている映画の面白さのエッセンスを、これでもかこれでもかと目いっぱい詰め込んでいて、久しぶりに心から楽しめました。これはいい!
「ミレニアム」同様、ハリウッド・リメイクが決まってるらしいです。ま、やりたきゃやればって思いますが、あの北欧独特のしっとりとした雰囲気は、カンカン照りの下でハンバーガー食べてるアホなアメリカ人には出せっこないでしょうから、まったく別物と思わなきゃいけないでしょうね。
リメイクするなら、主人公→ガエル・ガルシア・ベルナル、奥さん→ダイアン・クルーガー、敵役→アシュトン・カッチャーあたりでどうでしょうか?
調子こいてた主人公が罠にはまって、人生のどん底に突き落とされるという話なんですが、もうこれが笑ってしまうくらい最悪で、演じてた役者さんが気の毒になってくるほどです。TVのバラエティに出てくる若手芸人でさえ、あそこまでの仕打ちは受けないでしょうね。
そして、終盤一気に伏線を回収しつつ、どん底から起死回生の復活を遂げる時の爽快感といったらありません。ここ数年間で観たサスペンスの中で間違いなくベストに挙げることのできる大傑作でした。
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タグ:ヘッドハンター
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