SAW 3D (ソウ ザ・ファイナル) @TOHOシネマズ岡南 [映画(さ)行]
満足度 ★★
やれやれ やっと終わってくれたか・・・
それが本作に対する正直な感想だ。
初日のレイトショーで鑑賞。日米同時公開を土曜日に設定したことが功を奏したのか、いつになく観客が多く、50人を超えている。そうか、ホラー過疎地の岡山にもやっとファンが根付いてきたか、と一瞬ほくそえんだが、落ち着いてよく見ると、ほとんどが若い
土曜の深夜に二人でホラー映画? ははん、映画が目的じゃなくて、その後が本当の目的なんだな。そんなあからさまな男どもの魂胆が見えてしまって興ざめする。不純な動機でホラーを観に来ないでほしいね。
それはさておき映画の話。ファイナルだし、いま流行りの3Dで話題つくっとこう、みたいなノリの映像は、まったく見せ場なし。かろうじて終盤、ノコギリをこちらに投げるシーンでオッと思わせるが、同じような映像をつい先ごろ、バイオハザード4で観てしまったので、それにさえも新鮮味はない。
昨シーズンまではシリーズ9まで続けるとアナウンスされていたが、前作の興行収入がふるわなかったため、シリーズ7と8とを一緒にしてファイナルにしたらしい。どっちにしても、もうたくさん、いい加減に幕を引いてくれ、と思っていたから、これでやっと溜飲を下げることができた。
これまでは、密室を舞台にしたソリッド・シチュエーション・スリラーがウリだったのに、今回はいきなり公衆の面前での公開処刑で幕を開ける。
なんじゃそりゃ? ここまでくるともう悪趣味以外の何者でもない。
(もっとも、趣味の良いホラーってのもありませんけどね)
次から次に新しい登場人物が出てきて、トラップを仕掛けられては消えてゆく。何の思い入れもない人物が非業の死を遂げたところで、「あ~っ、もうちょっとだったのに、残念だったね~」と思うだけで、そこにはスリルも何もない。いつの間にか、クライム・アクション+拷問装置のデモみたいな映画になってしまった。
根暗ホフマンと妖艶ジルとの対決も、ジルがたいして活躍することなく、ホフマンの圧勝に終わってしまい、欲求不満の溜まること溜まること。
シリーズ7以降はジルが主役になるはずだったんだけどなあ・・・
唯一救いだったのは、誰もがその登場を心待ちにしていた「あの方」が出てくれたこと。シリーズ2以降も製作者側は出演を依頼してたらしいが、ギャラが折り合わなかったというのがもっぱらのウワサだった。初回作から比べると、でっぷり肥えていて(ギャラ太り?)、ちょっと小憎らしい。
何とか無理矢理エンディングに持っていったものの、「あの方」の横に居た二人は誰?と、また新たな謎を投げかけて終わったりして、あわよくば本作がヒットしたら続編を、なんて考えてるんじゃないだろうな?
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