マーターズ MARTYRS [映画(ま)行]
満足度 ★★
「観るんじゃなかった・・・」
そう思ったのは、パゾリーニの「ソドムの市」以来だ。
年が明けてから、「アバター3D」、「フォース・カインド」と、たて続けにビミョーな作品を劇場鑑賞してしまい、なんか今年は幸先悪いなあ、レンタルでものぞいてみるか、と思ったのが運の尽きだった。
新作棚でピッカピカの「マーターズ」が、さあ早く私を連れてって、とばかり微笑んでいたのだ。そうか、とうとうレンタル解禁になったのか。でも、今年最初のレンタルがこれじゃ、ますます幸先悪くなりそうだぞ、ひとまず心を落ち着けて、グルッとひと回りしてから考えよう。などと、いちおう逡巡してはみたのだが、気が付いたらこれを持ってカウンターに並んでいた(苦笑)。美女二人が何を見ているのか、とっても気になったもので。
"ONE OF THE MOST FEROCIOUS HORROR FILMS EVER MADE" の謳い文句に偽りはない。脳内不快指数メーターは、しばしば振り切れ、途中で何度も停止ボタンを押しそうになった。不条理な拷問シーンを延々と観せられるのは、それ自体が拷問に近い。
「ハイテンション」、「フロンティア」、「屋敷女」に続くフレンチ・スプラッター最終兵器、なんていう売込みをされていたが、私はそれほどのクオリティだとは思わなかった。前3作品に比べると、ストーリーが薄っぺらいし、何よりもオリジナリティに欠けている。特に、最後の方なんか、「ヘルレイザー」そのものだったし。
他人のフンドシで相撲をとっているようでは、まだまだ一流とは言えない。エンドロールの「ダリオ・アルジェントに捧げる」というあざとい文言もどうかと思う。
『ハリウッドはロジェ監督の才能を高く評価し、「ヘルレイザー」のリメイクを依頼・・・・・ 』
おいおい、とりあえず次回作の出来を見てからにした方がいいんじゃないのか?
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