マイ・マザー [映画(ま)行]
満足度 ★★★★
ケベック出身のグザヴィエ・ドランという青年が、弱冠20歳の時に脚本・監督・主演のすべてをこなしたという作品。みずみずしい感性に満ちていて、明るい未来を予感させてくれる秀作でした。
舞台がケベックなので、カナダ映画ですが全編フランス語で語られています。生粋のフランス映画ではないにもかかわらず、フランス映画らしい雰囲気をあちこちに漂わせているのは、グザヴィエの遺伝子のなせるわざなのでしょうか。
成人男子なら誰でも思春期に味わったことのある、母親に対する複雑な感情を実にうまく表現していると思います。ポスターからは、「少年は残酷な弓を射る」のようなドロドロした、いかにもな話を想像していたのですが、どこにでもころがっていそうな話をサラリと描いたオシャレな作品でした。
グザヴィエの他の2作品も観ておかなくてはなりませんな。
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