フローズン @シネ・リーブル梅田 [映画(は)行]
満足度 ★★★☆
寒くて「痛い」映画だった。ある意味、夏向きとも言える。
俺の名前はジョー。毎年冬は、幼馴染みのダンと二人でスキーに行くのが恒例になってる。でも今年は事情が違ってた。ダンの奴、パーカーっていうガールフレンドができて、スキーからスノーボードに転向しちまった。しかも、今回はそのパーカーも誘うと言ってきた。やっかいなことに、彼女まるっきりの初心者なんだ。ターンさえまともにできやしない。それで、いつものスキー場じゃなくて、人の少ないマイナーなスキー場に来たってわけさ。そもそもそれが地獄の始まりだったんだ。
貧乏学生の俺たちは、パーカーを利用してリフト券を安く手に入れたんだ。彼女のウェアの胸元をちょっと大きめに開けて、「カードでお金が下ろせなくて困ってるの。」って甘い声でささやいたら、リフト係のヤツ、あっさりダンピングに応じたのさ。今にして思えば、そんなセコいことをしたから、バチが当たったのかもしれない。
パーカーに手を取られて滑り足りない俺たちは、営業時間ギリギリまで滑ってた。最終のリフトに飛び乗ったまでは良かったんだけど、リフト係のヤツが勤務シフトのことでモメてて、俺たちの顔を見ていない別のヤツに交替しちまった。そいつが勘違いして、俺たちがまだリフトに乗ってるのに、電源をおとしてしまったのさ。
なんてことだ!地上15メートルで宙吊りになっちまった!
携帯電話は圏外、照明も消えて真っ暗、おまけに吹雪いてきて、気温はマイナス20℃まで下がってきた。最悪なことに、週末しか営業していないマイナーなスキー場なので、次にリフトが動くのは5日後だ。
うう… 凍えそうだ。うう… 腹が減った。うう… 小便したい。
かくも悲惨な状況に追い込まれた三人。果たして脱出できるのか?
「オープン・ウォーター」の雪山ヴァージョンといった感じだ。
登場人物は、ほぼ三人。舞台はず~~~っとスキーリフト上だから、この上なく低予算でできたに違いない。しかし、スクリーンから厳しい寒さは充分伝わってくるし、次から次へと起こる災難も実に痛々しくて、劇場内は水を打ったように静かになってしまった。観終わって出てくる観客は、どの顔もゲンナリ。シナリオだけで勝負したシブい作品だったと思う。
帰りながら考えてみたが、三人のスキーウェアをすべて結び合わせたら、地面までは届かないものの、何とか飛び降りることはできたんじゃないかなあ。ま、そういう野暮なことは言わないでおこう。
それから、日本のスキー場では、リフトのシートが跳ね上げ式になっていて、終業時には係員がひとつずつシートをパタンパタンと上げてゆき、最終的に全部のシートが上がった状態になったのを確認してから帰るから、この映画のような状況は生まれっこないことも付け加えておこう。
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らぶりぃKenさま
注意 気持ち悪いですか?
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すみません(笑)。
相変わらずの、あなたならではの「ずば抜け裏読み(失礼、ゴメンナサイ!)される目線の部分」に、高笑いするの狭いアパートです(ん?理由になって無い?)
いぇ~す(^_^)v
抑えないと…益々、怪しい女の子と…噂の回覧板はお風呂屋さんより…、光ネットより…速いのよ。
追伸:こちらにコメント出来ない並ば、と…映像をぽちっと←行けず。
“にほん映画村(でしたっけ?)ブログ村(でしたっけ?)”←なんとか行けましたけど…。こちらのサイトもKenさまがオーナーですか?
いずれにしても、今のこのブログで、つながりました。故に、満足しきりです!
by でかのすけ (2010-09-15 21:45)
にほんブログ村を運営しているのは、
ムラウチ・ドットコムっていう会社ですよ。
by Ken (2010-09-16 21:33)
ありがとうございます。
Kenさまのブログではないのですね。
by でかのすけ (2010-09-17 13:07)