アニマル・キングダム @シネマ・クレール [映画(あ)行]
満足度 ★★★
岡山にもやっと来てくれました、アニ・キンが。
やっぱり夏はこれでなくっちゃねえ…
そりゃ、ミル金だよ!
だいいち、ミルク金時なんて、岡山人しか知らねーよ!
じゃ、この人のこと?
そりゃ、アニキだよ!
暑苦しいボケはこのくらいにしておいて、映画「アニマル・キングダム」のレヴューを。
あらすじ(公式サイトより) 80年代のメルボルン。母の突然死で、疎遠だった祖母ジャニーンの家に引き取られた17歳の少年ジョシュア。だが、その家に住む親族は皆、強盗や麻薬売買など凶悪犯罪で生計を立てており、ジャニーンはそれを黙認し、陰ですべてを仕切っていた。それまで平凡だが真面目に暮らしてきたジョシュアもしだいに悪の道に引き込まれていくが、警察の特別捜査班は彼を一家から引き離し、その証言で一家の一網打尽を狙う。やがて、対警察との憎悪と復讐の連鎖の中で追い詰められた一家はしだいに自滅の道をたどり、一家に関わる者たちも取り返しのつかない悲劇に巻き込まれていくのだった…。
冒頭、ソファに母と並んでテレビのクイズ番組を観ているジョシュア。なぜか彼の表情は無表情だ。隣に居る母は眠っているのか動かない。すると突然、慌ただしく救急隊が入ってきて、ナロキソンの注射をするが反応がない。それで、ヘロイン過剰摂取により母が命を落としたことを観客は知ることになる。実に巧みな演出で、この監督は上手いと思う。
この最初のシーンから、ただならぬ緊張感を漂わせ、祖母の率いる野獣の王国のごとき一家の本能むき出しの生き様をスーパードライに描いてゆく。そしてあのエンディング、実話ベースの話とわかっているだけに、どうしようもないやりきれなさが残る。自分の居場所を確保するためには、ああするしかなかったのか。
わかりきったことだが、いくら極悪非道の人間であろうと、母親にとっては可愛い息子であり、他の誰をおいても大切な存在なのだ。ポン・ジュノの「母なる証明」を思い出した。息子を庇うため自らも罪を犯し、荒涼とした草原で独り不気味に踊るあの母親に相通ずるものを感じたのだ。
ダークな場面には似つかわしくないエア・サプライの爽やかな歌声が、 かえって一家の恐ろしさを際立たせていた。
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ミルク金時なんて初めて見ました。おいしそう〜。
意外と満足度が普通ですね。
とりたてて何か書くこともなかったのでしょうか。
by のむら (2012-06-27 13:27)
岡山市北区表町にある喫茶店「カニドン」で食べられます。
カップの底にアズキを敷き、その上にキメの細かい氷を降り注ぎ、透明なシロップをかけ、さらにその上から練乳をたっぷり。氷のキメが非常に細かくて、ガツガツ食べても頭が痛くなりません。削る刃に企業秘密があるということです。
練乳の替わりに抹茶を使った「宇治金時」もありますよ。
by Ken (2012-06-27 15:47)