古い船を いま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう PART 1 [スノーボード]
…古い水夫は知っているのさ 新しい海の怖さを
(吉田拓郎 「イメージの詩」 より)
タイトルに政治的な意味はまったくありません。
古いものを見ると、なぜかいつもこのフレーズが浮かんでくるもので。
すっかり暖かくなり、次々とスキー場がクローズしているなか、4月にもう1回滑りに行きたいなあ、と考えながら屋根裏を整理していたら、懐かしいものが出てきた。
バートンの1992年版カタログ。
見ての通りペッラペラ。20年前はこんなものだったんだなあ。
兵庫県北にある若杉高原おおやスキー場という超ドマイナーなスキー場のゲレ食にそれは置いてあった。誰かがお茶をこぼしたのか、表紙が濡れてヨレヨレになっていたが、最後の一部ということでいただくことにした。
今ではあり得ないことだが、当時のメジャーなスキー場はスノーボードを禁じていることが多く(スキー場って名乗ってるだけにね)、スノーボーダーたちは辺境の地に身を寄せるしかなかったのだ。あのエコーバレーでさえ、1000円払って検定を受けないと滑らせてもらえない時代だった。
表紙を飾っているのは、今は亡きクレッグ・ケリー。しかしこの時、彼のことはおろか、派手なスプレーを上げて新雪を滑っているこのスポーツが何なのかさえ知らなかった。
当時2歳の娘を連れてヌルいファミリースキーしかしていなかった私は、次の写真を見て全身に稲妻が走るのを感じた。
ピーター・バウアーとジャン・ネルバによる、伝説のユーロカーヴ。彼らが20年前に完成させていた技を、いまだにできない自分ってどうなんだろうと、今見れば落ち込んでしまうが、その時は単純に「これ やりて~!」と思った。
アルペンボードのラインナップ。
ピーターとジャンは、彼ら自身の名前を冠したPJというボードに乗っていた。PJの薔薇をモチーフにしたグラフィックと左右非対称の形状は、20年たった今見ても造形として非常に美しい。
しかも、ソールはマーブル模様。これ、もう一度作ってくれないかな?
ライダーはディーター・ハップ(←湿布薬かい)。メットを脱ぐと、クリンクリンにカールしたきれいな金髪で実にカッコ良かったっけ。
メガフレックス・ブーツとヴァリプレート・バインディング。
スタンスは角度も幅も固定されていたので、バインディングにセンターディスクはなく、翌1993年に3Dシステムが発表されるまで、ライダーは道具に合わせて滑るしかなかった(ショップに頼んで穴を増やしてもらう人もいたらしい)。
このカタログとの出会いが契機となり、スノーボードとの長い付き合いがはじまったのだった。
(PART 2 に続く)
(吉田拓郎 「イメージの詩」 より)
タイトルに政治的な意味はまったくありません。
古いものを見ると、なぜかいつもこのフレーズが浮かんでくるもので。
すっかり暖かくなり、次々とスキー場がクローズしているなか、4月にもう1回滑りに行きたいなあ、と考えながら屋根裏を整理していたら、懐かしいものが出てきた。
バートンの1992年版カタログ。
見ての通りペッラペラ。20年前はこんなものだったんだなあ。
兵庫県北にある若杉高原おおやスキー場という超ドマイナーなスキー場のゲレ食にそれは置いてあった。誰かがお茶をこぼしたのか、表紙が濡れてヨレヨレになっていたが、最後の一部ということでいただくことにした。
今ではあり得ないことだが、当時のメジャーなスキー場はスノーボードを禁じていることが多く(スキー場って名乗ってるだけにね)、スノーボーダーたちは辺境の地に身を寄せるしかなかったのだ。あのエコーバレーでさえ、1000円払って検定を受けないと滑らせてもらえない時代だった。
表紙を飾っているのは、今は亡きクレッグ・ケリー。しかしこの時、彼のことはおろか、派手なスプレーを上げて新雪を滑っているこのスポーツが何なのかさえ知らなかった。
当時2歳の娘を連れてヌルいファミリースキーしかしていなかった私は、次の写真を見て全身に稲妻が走るのを感じた。
ピーター・バウアーとジャン・ネルバによる、伝説のユーロカーヴ。彼らが20年前に完成させていた技を、いまだにできない自分ってどうなんだろうと、今見れば落ち込んでしまうが、その時は単純に「これ やりて~!」と思った。
アルペンボードのラインナップ。
ピーターとジャンは、彼ら自身の名前を冠したPJというボードに乗っていた。PJの薔薇をモチーフにしたグラフィックと左右非対称の形状は、20年たった今見ても造形として非常に美しい。
しかも、ソールはマーブル模様。これ、もう一度作ってくれないかな?
ライダーはディーター・ハップ(←湿布薬かい)。メットを脱ぐと、クリンクリンにカールしたきれいな金髪で実にカッコ良かったっけ。
メガフレックス・ブーツとヴァリプレート・バインディング。
スタンスは角度も幅も固定されていたので、バインディングにセンターディスクはなく、翌1993年に3Dシステムが発表されるまで、ライダーは道具に合わせて滑るしかなかった(ショップに頼んで穴を増やしてもらう人もいたらしい)。
このカタログとの出会いが契機となり、スノーボードとの長い付き合いがはじまったのだった。
(PART 2 に続く)
タグ:バートン スノーボード
2012-03-22 12:30
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コメント(7)
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ああ、このカタログですね。
懐かしいですね!多分持ってます(笑
この1年前位からアルペン始めました。
(更に前の年にフリースタイルで始めて)
板はもっと古いM5って奴です。
勿論、このビンディングです。
ブーツは、このいっこ前のメガフレックスで
フロント側に1バックルしかないタイプで
インナーが紐締めですね。
まだ、持ってますよ(笑
錆・サビですがね。
今度、物置から出して見てみようかな。
by 6くらいです。 (2012-03-25 00:11)
この頃まだスノーボード始めてませんでした。
マーブル模様、NideckerのRACE GS最終型ならございますよ(^^
http://xyz-net.ocnk.net/product/82
by DRAGS-007 (2012-03-26 10:46)
貴重なものをお持ちですねぇ。凄い。
非対称ボード、なぜかカッコよく思えて、
未だにヤフオクとかで見掛けると欲しくなっちゃいます。
昔のスノーボーダー不遇の時代、
今は忘れかけてますが、当時よく行ってた岐阜のスキー場は
「ボーディングパス」なるものをお布施払って購入しないと
滑らせてもらえなかったんですよねー。
今はいい時代になりましたよね(^^)
by あくせる (2012-03-26 12:21)
>6氏
実は、私が初めて買ったボードも、この1~2シーズン前のM5でした。もちろん中古ですけど。おそらく一緒のヤツですかね?たぶんまだ残ってると思うので、見つかったらアップしますね。
インナー紐締めのメガフレックスブーツって、ちょっと想像がつきませんが、見てみたいなあ。
by Ken (2012-03-26 21:58)
>7氏
おお!ニデッカーのRACE GSですか!
ソールもトップも実に美しいですねえ。
このウルトラQみたいなソールに惹かれるんですよ。
by Ken (2012-03-26 22:10)
>あくせる氏
非対称ボードって、文句なしにカッコいいですもん。
程度のよいPJが出てたら、そそられますよねえ。
そうそう、ボーディングパスって呼ばれてました。
初めてのスキー場に行くと、まず検定がありました。
今となってはナンセンスな話ですけど、市民権を得る
ための通過儀礼みたいなものだったんでしょうねえ。
by Ken (2012-03-26 22:19)
沒有醫生的處方
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by Cialis 5 mg (2018-04-14 05:59)