ポンヌフの恋人 [映画(は)行]
パリに来たからには、アンジェリーナのモンブランも食べておかなくてはならない。(←どんだけ食いしん坊やねん!)
コイエのパンを食べた後、大急ぎで凱旋門に昇り、てっぺんからパノラマ写真を撮りまくって、メトロでテュイルリー駅に向かう。
世界的に有名なサロン・ド・テなのに、どってことない(ド・テだけにね)普通の構えだったので、あやうく通り過ぎるところだった。
しかし、内装は歴史を感じさせる重厚な造り。で、壁の椅子は何?
おー、きたきた、モンブラン。とりあえず見た目はどってことない。
恐る恐る味わってみる。うーん、味も別にどってことない。たいした風味もなく、やたら甘いだけ。とりわけ最後に残る底の部分が砂糖の塊で、吐き気がするほど甘い。大き目のピッチャーに入れられた水が添えてあるのは、そういうわけだったんだ。
気を取り直してポン・ヌフに向かう。「ポンヌフの恋人」という映画を観てから、どうしても行ってみたかった場所だ。(映画の撮影は巨大な沼地の上に造ったオープンセットでおこなわれたので、実際にポン・ヌフで撮られたわけではない)
パリで最も古い橋を「新しい橋」という名前で呼んでいるのは、パリ流のエスプリなのだろう。老朽化が進み、補修工事のために閉鎖されているという設定の橋を舞台に物語ははじまる。
不治の病で失明の恐れがあると宣告され、絶望的になって家出した画学生のミシェルは、ふらふらとパリの街をさまよい歩くうち、ポン・ヌフにたどり着く。
橋には、ホームレスとして住み着いている天涯孤独な大道芸人アレックスがいた。寂しい者同士、二人は心を通わせ、一緒にホームレス生活をするようになる。
ミシェルが最初に寝ていたのは、このあたりだろうか。
革命200年祭で花火が打ち上げられる中、二人はアンリ四世の騎馬像にまたがって拳銃をぶっ放すのだ。
「ポンヌフの恋人」がもう一度観たくなって、帰国後TSUTAYAに行ってみたら、レンタルされていないことがわかって驚いた。この作品に限らず、レオス・カラックス監督作品はどれも扱ってないらしい。(あり得んだろ、そんなこと)
まあ、ジャン・ピエール・メルヴィル監督作品だって、「リスボン特急」くらいしか置かれていない状況だから、あまり期待はしていなかったが、壁一面に韓国ドラマが並んでいるのを見ると、もう少しなんとかならんのかなあ、と思ってしまう。
結局、オークションで「レオス・カラックス 三部作」のLD(レーザーディスク)を手に入れて鑑賞する羽目になった。
ところで、今ごろ気付いたが、今年が「ポンヌフの恋人」製作20周年ということで、1月から全国でリバイバル上映されていたらしい。これを機にTSUTAYAさんもレンタルを考えたらどう?
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コイエのパンを食べた後、大急ぎで凱旋門に昇り、てっぺんからパノラマ写真を撮りまくって、メトロでテュイルリー駅に向かう。
世界的に有名なサロン・ド・テなのに、どってことない(ド・テだけにね)普通の構えだったので、あやうく通り過ぎるところだった。
しかし、内装は歴史を感じさせる重厚な造り。で、壁の椅子は何?
おー、きたきた、モンブラン。とりあえず見た目はどってことない。
恐る恐る味わってみる。うーん、味も別にどってことない。たいした風味もなく、やたら甘いだけ。とりわけ最後に残る底の部分が砂糖の塊で、吐き気がするほど甘い。大き目のピッチャーに入れられた水が添えてあるのは、そういうわけだったんだ。
気を取り直してポン・ヌフに向かう。「ポンヌフの恋人」という映画を観てから、どうしても行ってみたかった場所だ。(映画の撮影は巨大な沼地の上に造ったオープンセットでおこなわれたので、実際にポン・ヌフで撮られたわけではない)
パリで最も古い橋を「新しい橋」という名前で呼んでいるのは、パリ流のエスプリなのだろう。老朽化が進み、補修工事のために閉鎖されているという設定の橋を舞台に物語ははじまる。
不治の病で失明の恐れがあると宣告され、絶望的になって家出した画学生のミシェルは、ふらふらとパリの街をさまよい歩くうち、ポン・ヌフにたどり着く。
橋には、ホームレスとして住み着いている天涯孤独な大道芸人アレックスがいた。寂しい者同士、二人は心を通わせ、一緒にホームレス生活をするようになる。
ミシェルが最初に寝ていたのは、このあたりだろうか。
革命200年祭で花火が打ち上げられる中、二人はアンリ四世の騎馬像にまたがって拳銃をぶっ放すのだ。
「ポンヌフの恋人」がもう一度観たくなって、帰国後TSUTAYAに行ってみたら、レンタルされていないことがわかって驚いた。この作品に限らず、レオス・カラックス監督作品はどれも扱ってないらしい。(あり得んだろ、そんなこと)
まあ、ジャン・ピエール・メルヴィル監督作品だって、「リスボン特急」くらいしか置かれていない状況だから、あまり期待はしていなかったが、壁一面に韓国ドラマが並んでいるのを見ると、もう少しなんとかならんのかなあ、と思ってしまう。
結局、オークションで「レオス・カラックス 三部作」のLD(レーザーディスク)を手に入れて鑑賞する羽目になった。
ところで、今ごろ気付いたが、今年が「ポンヌフの恋人」製作20周年ということで、1月から全国でリバイバル上映されていたらしい。これを機にTSUTAYAさんもレンタルを考えたらどう?
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Kenさんのブログを拝見してやっと繋がりました。
映画と関係ないですが、ルノワールの「ボン、ヌフ・パリ」。
by やまちゃん (2011-06-13 19:52)
ははーん、これですね。観に行かれたんですか。
http://www.ytv.co.jp/washington/gallery/07.html
by Ken (2011-06-14 11:14)
絵の中の人々が今にも動き出しそうで見とれてしまいました。
映画の話題じゃなくてすみません。
映画について、Kenさんのブログでもう少し勉強させていただきます。
by やまちゃん (2011-06-14 20:29)
瞬間を切り取っているのに、動きを感じられるのは不思議ですよね。
パリの暖かい陽光、人々のくつろいだ雰囲気が絵から感じ取れます。
それに、140年も前の絵なのに、向こうに見えるシテ島の風景が
現在とほとんど変わっていないのにも驚かされます。
by Ken (2011-06-15 09:15)
ちわっす!馴れ馴れしくてすみません。
ポンヌフの撮影現場に行かれたのですね。レオスカラックスの三部作は、今は無き当時地下にあった映画館で観ました。けれど…どうでしょう?アレックスはいい役者さんかな?って感じですが…あの彼女は…当時から不評でしてね。べティブルーの娘の方が人気でしたかね?
by でかのすけ (2011-06-19 06:32)
アレックスは役者というよりスタントマンでした。
私もジュリエット・ビノシュがあまり好きじゃありませんでした。
ベティ・ブルーの娘(ベアトリス・ダル)はカリスマ的人気を誇ってましたね。
最近、「屋敷女」っていうフレンチ・スプラッターで見かけて、かなりヒキましたけど。
by Ken (2011-06-24 16:06)
パリで!なんて望んでも…行けたり、食したりは無理ですけど…。先日、日本のアンジェリーナのモンブラン頂きましたですよ。Kenさまの食べられたサイズより、ちっこい方です。美味しかったですね。底のメレンゲ(?)が、益々美味でした。ご馳走様です。
by でかのすけ (2011-10-10 14:16)