運命のボタン @TOHOシネマズ岡南 [映画(あ)行]
満足度 ★★☆
ハリウッド版 「笑ゥせぇるすまん」ですな。
ある日、見知らぬ人から届けられた地味な箱。トップに赤いボタンが付いていて、それを押せば100万ドルが手に入る。しかし、それと引き換えに、何処かの誰かが命を落とすことになる。猶予は24時間、どうせ死ぬのは知らない誰かだ、さあどーする?という話。
そういえば、いしだあゆみ の唄にこんなのがあった。
前半で張り巡らされた伏線を、後半でどう回収してゆくのか、とても期待を持たしてくれるが、途中から「アウター・リミッツ」な展開となり、結局「MIB」みたいになってしまう。
宇宙人や悪魔を出してしまうと、もう何でもありになってしまうからねえ。あのままリアリティ路線でいってくれたら、どんなに良かっただろう。最初の設定が面白かっただけに残念だった。
それから、「運命のボタン」という邦題をつけた配給会社の宣伝マン、ちゃんとこの作品を観たんだろうか?
「人間は家という箱で暮らし、車という箱で移動し、死んだら棺という箱に納められる。」と、せぇるすまん紳士が言っていたから、「ザ・ボックス」のままにしておくべきだったと思う。その方がよっぽど作品の趣旨を反映している。
時代設定が70年代なので、グレイトフル・デッド、デレク&ザ・ドミノスなど、懐かしいナンバーを聴くことができたのは嬉しかった。
ところで、あのボタンの付いた箱、バラエティでよく使われているアレに見えて仕方がなかった。
ボタンを押したら、「へえぇ~」と声がするんじゃないかとか、上からタライが落ちてくるんじゃないかとか、ドッキリの看板が出てきたりするんじゃないかとか、余計な想像をふくらませたんだけど、さすがにそれはなかった。
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