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ハート・ロッカー   @シネマ・クレール [映画(は)行]

ハート・ロッカー.jpg
満足度 ★★★

実に男臭い映画だった。
女性が出てくるのは数分だけ。あとはずっと汗臭そうな男ばかり。
この映画の監督が女性であるという点が非常に興味深い。

イラクに駐留しているアメリカ軍の爆発物処理班を舞台にした話らしい、ということ以外に何の予備知識もなく鑑賞。冒頭に出てくる、いかにもやってくれそうな男が主人公かと思いきや、いきなり爆死してしまい、呆気にとられる。(エンド・クレジットを見て、演じていたのがガイ・ピアースだったとわかり、それにも驚かされた)

替わりに登場した主人公の男を見て、思わずニヤリとさせられた。
「28週後・・・」のドイル軍曹!人類を救うため自ら犠牲となって散り、しかも完璧な犬死にという、出番こそ少なかったが強烈な印象を残した、あのドイル軍曹の勇姿と重なり、一粒で二倍美味しく鑑賞することができるので、この作品は「28週後・・・」とペアで鑑賞すべきだろう。

砂漠での狙撃兵との闘いなど、かなりリアルな描写には唸らされたが、はっきり言って、オスカーを何個も獲るほどの作品でもないんじゃないかと思う。戦場における臨場感という点においては、リドリー・スコットの「ブラックホーク・ダウン」には遠く及ばないし、ヒューマンドラマという点においても、人物描写がベタ過ぎ、ストーリーのツメも甘い、という印象はぬぐいきれない。
ただ、「ブラックホーク・ダウン」が「動の臨場感」だとすると、この作品は「静の臨場感」を上手く描けていたと思う。

ところで、タイトルの表記だが、「ハート・ロッカー」とカタカナ表記されると、HeartだかHurtだか、RockerだかLockerだか、区別がつかない。正直な話、映画館を訪れるまで「Heart Rocker」だと思ってて、どういう意味だかわからなかった。もういい加減、タイトルのカタカナ表記を止めてはどうか?

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