エスター [映画(あ)行]
満足度 ★★★★
何度も言うようだが、つまらん邦題をつけるのはやめなさい。
なぜ原題の "Orphan" じゃダメなのか?
観終わった後で、しっくりくるのは、絶対に原題の方だろう。
昨年秋の公開時に観逃していた「エスター」のDVDレンタルがやっと解禁になり、早速鑑賞した。
子宝に恵まれないけど、どうしても子供が欲しいから、孤児院から養子をもらおうよ・・・
という話かと思いきや、すでに二人の子供が居るけど、三人目が死産だったんで、そのトラウマから立ち直るために養子をとろうよ・・・
っていう、とんでもない話だった。なんと身勝手な夫婦だこと。
まあ、伏線はたくさんあった方が面白くなるので、余計なツッコミはほどほどにしておいて、肝心の評価を。
全編を通じてずっと緊張の糸がピーンと張りめぐらされていて、サスペンスとしては一級の作品だと思った。"HOUSE OF WAX" の監督だけに、もっとスプラッターなシーンが多いのかと思っていたが、血糊はかなり控えめで、むしろ心理的に追い詰められてゆく怖さがメインになっている。やはり、これは劇場で観たかった。
DVDには、もうひとつのエンディングが収められていて、それはそれでなかなか良い。どっちにしても、最近ありがちな「実は悪魔でした」とか、「宇宙からの生物でした」とかいう腹立たしい結末でなかったので、内心ホッとした。
あのエンディングなら、もう続編はない・・・ よね?
ホッケーマスクを被って再登場、なんていうのは勘弁してほしいぞ。
夫妻の乗っている車がレクサス、子供部屋の壁紙がキティちゃん、そのあたりには時代の流れを感じた。レクサスが暴走した時、「グラン・トリノ」の頑固オヤジが出てきて、「トヨーダなんかに乗るからだ、ビィーッチ!」と一喝したらすごいかも、なんて不埒な妄想を抱いたんだけど、それじゃシャレにならんか?
ところで、チープ・トリックの"Surrender"が流れたのには驚いた。
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